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2006年10月 Archive
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 先ほど、面白いニュースが飛び込んできました。

 昨夜(30日)、公正取引委員会が、26日の新聞各紙の見開き全面広告の内容について、某社幹部に説明を求めた模様です。

 例の「¥0円」広告と、欄外のケシ粒のような条件記述について、消費者に対する適正な表示であるかどうか、疑義を持たれたということでしょう。

 公取まで入ってしまったので、ついでに申し上げますと、

 某社は、MNP開始から来年1月15日までの間を、「大創業キャンペーン」と位置付けて、「予想外割」の基本料金を通常9,600円から70%引きの2,880円にするとしていますが、
 この「特定の期間内に契約した特定の加入者だけ、料金を大幅に割り引く」というところが、現行法に抵触する危険性をはらんでいます。
(すでに競合各社が指摘していますが)

 総務省の所轄法令の「電気通信事業法」では、

第6条 (利用の公平)
   電気通信事業者は、電気通信役務の提供について、不当な差別的取扱いをしてはならない。

とされています。

 一方、某・損さんの会見では、来年1月15日以降の割引については、「その後も継続するかどうかは未定」と発言しています。

 ところが、1月15日以降に入ったヒトが、1月15日までに入ったヒトよりも、「不当な差別的取扱いを受けていない」ようにするためには、自爆覚悟で、その後も「大創業キャンペーン」割引をし続けなければなりません。

#そもそも、役務提供料金が許認可制度だった時代は、こんなアホなことするヤツは居なかったのですが。

 まぁ、同法の規定自体が、かなり玉虫色に書かれているので、どこまでが「不当な差別的取扱い」となるのか、何だかよく分かりませんが、某社のこれまでの数々の“前科”からすると、このまま強行突破しようとした場合、監督官庁からの「行政指導」(業務改善命令)が出るかも知れません。

#ちなみに、電気通信事業者に対して、一般企業の「懲戒解雇」に当たるのは、「事業免許取消し」となります。

 総務省に加え、公取、競合他社、そして自らの加入者さえ流出してしまい、まさに四面楚歌とはこのことかと。

 でもまぁ、そういういい加減な体質の事業者も参入できるよう、規制緩和施策を採ったのも、監督官庁さんなんで、最後まで見放さず、面倒見てやってください。

 こうなることは、ある意味、「予想内」でしたが。0xF9D1

ソフトバンクの携帯契約、また停止…総務省聴取へ
(2006年10月30日:読売新聞)

 携帯電話大手のソフトバンクモバイルは29日、NTTドコモ、KDDI(au)との契約変更の受け付けを2日連続で停止した。

 前日に契約業務を全面停止した後、29日午前にいったん再開したが、契約者が殺到し、正午すぎに契約変更の受け付けを再停止した。顧客情報システムの準備不足が原因と見られ、ドコモとKDDIはソフトバンクに文書で強く抗議した。

 総務省は事態を重視し、ソフトバンクモバイルに原因の究明を求めた。週明けにも状況を聞き、対応を検討する。

 契約者同士で通話やメールが原則無料となる新料金プランの割安感から、同社のシステム処理能力を超す多数の希望者が販売店に殺到したことが一因だが、ソフトバンクモバイルのシステム準備不足は否めない。

 NTTドコモとKDDIは29日、連名の文書で「(ソフトバンクの)システムの信頼性に疑念を抱いており、発生原因を明確化し、早期システムの回復と抜本的対策の実施を申し入れる」などと厳重抗議した。ソフトバンクモバイルは業務体制の抜本的な見直しを迫られそうだ。

 ベンチャー上がりの、分かってないヒトが作ると、こうなります。

#分かってるヒト達が作ってても、こうなりますが。0xF9C8

「システムの能力不足」孫社長が業務停止で陳謝
(2006年10月30日:読売新聞)

「良かれと思ってやったが・・・」ソフトバンク孫社長・会見詳報
(2006年10月30日:Nikkei IT+PLUS)

【速報】ソフトバンクがシステム障害を会見で謝罪,MNP受付殺到で処理能力上回る
(2006年10月30日:ITpro Network)

孫社長がお詫び、ソフトバンクのMNPシステム障害で
(2006年10月30日:Impress ケータイWatch)

 ソフトバンクモバイルは、携帯電話番号を変えずに携帯電話会社を変更できる、いわゆる携帯電話の番号ポータビリティ制(MNP)に関して、同社のシステムに起因する障害でMNPの受付が停止してしまった件で、記者会見を開催した。

 同社の代表執行役社長兼CEOの孫正義氏は冒頭、「番号ポータビリティの受付業務に関してお客様が殺到したために、受付業務のシステムが一時障害を起こし、大変多くのお客様にお待たせすることになった。その結果、我々だけでなくドコモ、auにもご迷惑をおかけたしたことをお詫びしたいと思います」とコメントし、軽く頭を下げた

疑問が残る孫氏の発言

 質疑応答では多数の質問が寄せられた。

 (中略)

 なお、孫氏は今回のシステム障害について、まるでソフトバンクの申し込みが殺到し、人気が出たためにトラブルになったと受け取れるような発言を繰り返していた。auやドコモでは、ソフトバンクから各社に転入するユーザーの方が多いとしており、内容が大きく食い違うことになる。この点を同氏は、同社は26日からサービスを開始したばかりであり、24日、25日は転入は少なかったためと語る。しかし、具体的にソフトバンクへの転入者数を明らかにすることはなく、「26日以降は我々の方が多いと私は感じている」とするに留まった。なお、結果は1カ月後ぐらいにはっきりするとしていた。

 このほか孫氏は、一部のショップで「システムダウンの原因がドコモやau側にある」と案内された件について、「我々の指示ではない」と改めて否定した。

(下線部は、筆者追記)

 システムの増強に数億円掛かる模様。連休期間の申込み受付停止に因る商機会の喪失と合わせて、かなりの損害が「予想」される。

 せっかく加入者を集めても、儲けが一気に吹っ飛んでしまうだろう。

 ただし、これは加入者が「集まったら」の話である。

 さらに追い打ちを掛けるように、加入者増減の票読み速報。

KDDI、一歩リード・番号継続制で8万増、ドコモは6万減
(2006年10月30日:Nikkei IT+PLUS)

 KDDI(au)は30日、今月24日に導入された携帯電話の番号継続制で、29日までの6日間の契約者数を発表した。それによると、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルからの転入が約10万1200件だったのに対し、転出は約2万600件にとどまり、約8万件の純増で、序盤戦はKDDIが他の2社を一歩リードした。

 ドコモは同日約6万件の純減だったことを明らかにしている。ソフトバンクモバイルは非公表だが、計算上、約2万件の純減になる。

 「良かれと思ってやったが・・・」、MNP開始後、数日で2万件の純減とは、“深々と”、ではなく、“軽く”頭を下げた某・損さんの心中や如何に。

 もっとも、某V○dafone(その前は某J-PH○NE、またその前は・・・、コロコロ変わり過ぎてもはや分からず)の加入者は、ARPU(加入者1人あたりの月間売上高)が他社と比べて低いので、そういう加入者をチマチマ10人集めるよりは、高額利用者や大口の法人契約者5人をガッチリ囲い込んだ方が、遥かに収益率が高いのだ。

 そのためには、ネットワーク全体の高い信頼性に裏打ちされた、安心感の醸成が不可欠である。決して、客寄せパンダ的な「見せ掛け値引き」では得られない。

 一部のマスコミは、浅はかにも、短絡的に騒いでいるようだが、ここで数日の短期的な加入者の流動を揶揄しても、まったく意味が無い。

 そもそも、9月末時点の契約者数は、ドコモ:5,210万件、KDDI:2,640万件、ソフトバンク:1,530万件となっており、業界トップと第2位との差は、倍半分も違うのだ。

 さて、23日の報発の際に、「26日には、さらなるサプライズがある」と事前予告していたとおり、同日の新聞各紙の「見開き全面広告」をご覧になった方も多いことだろう。

言いたい放題のソフトバンクにもの申す──ドコモ中村社長
(2006年10月27日:ITmedia +D Mobile)

「孫社長は言いたい放題で、いい加減」NTTドコモ社長、会見で苦言
(2006年10月27日:Nikkei IT+PLUS)

 NTTドコモの中村維夫社長は27日都内で会見し、2006年9月中間期の連結決算を発表した。会見では、ソフトバンクモバイルの孫正義社長が26日に始めた新しい料金プランに質問が集中、中村社長はソフトバンクの新聞広告を手に掲げながら、「孫社長は23日に会見したときから言いたい放題言いっぱなしだが、あまりにいい加減で怒りを覚える」と苦言を呈した。

[経営戦略]NTTドコモ、「ソフトバンクに負ける料金プランは1つもない」と中村社長
(2006年10月27日:BCNランキング)

 中村社長は「¥0」と大々的に印刷されたソフトバンクモバイルの新聞広告を掲げ、「こういうやり方がフェアかどうか」と疑問を投げかけた。さらに、「広告には料金プランの注意書きは小さく印刷されている。これを見て加入したユーザーは、後で請求書を見てびっくりして『こんなはずじゃなかった』と必ず思わされる」と指摘した。

 見開き全面広告には、デカデカと「¥0」と「孫正義」の文字が。

 その割りに、かなり重要な限定条件が、欄外にケシ粒のような小さな文字でチマチマと書かれている。0xF9CA

 ADSLモデムのバラ撒き作戦をやっていた頃と、「ちっとも変わってないなぁ」という感も。

 料金体系は、シンプルになったどころか、端末代金の割賦負担と合わせ技となって、いっそう複雑怪奇化されている。しかも、「無料」とされている月額料金に含まれる定額分を超え、従量分に突入すると、他社と比べてとんでもなく高い単金設定。
(30秒あたり最大30.45円。他社の携帯と3分ちょっと話せば、たちまち210円の差額なんて吹っ飛んでしまう)

 あんな広告に引っ掛かるのは、某家電量販店の「50人に1人はタダ!」みたいな宣伝文句に嬉々として並んでしまうような、数値的把握能力のない可哀想なヒト達だけであろう。

 加入者側から見て、「タダより高いものはない」と言うことにならなければ良いが。

 もっとも、ここ数日のドタバタによる面子丸つぶれで、最も『こんなはずじゃなかった』と思っているのは、当のご本人かも知れない。

MNP商戦バトル、ソフトバンク騒動をおさらい・30日の記事から
(2006年10月31日:Nikkei IT+PLUS)

 いずれにせよ、前回、減価償却費の計上期間を、企業会計の常識からすれば「予想外」に先送りした某・損さん、今期の決算では、どのような荒ワザを使ってくるのか、非常に楽しみである。

#「予想外割」に先立ち、このほど某社が発表した「携帯電話事業の証券化」については、また別の機会に述べたい。

   ttp://www.softbank.co.jp/news/release/2006/061020_0001.html

 小さい秋0xF9ECを見付けに、千葉県の「養老渓谷」に行ってきました。0xF9AD

#写真は、いずれもFOMA SO902i」で撮影。(なので、ちと画質が低い)

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 「弘文洞跡」。

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 川沿いのハイキングコースを散策。

 しか~し、ちょっとフライング過ぎたのか、ぜんぜん色付いてない。0xF9C7

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 「万寿の滝」。(「千寿の滝」だったかな?)

 滝つぼの間際で、シート広げて早めのランチ。そこかしこに、マイナスイオンいっぱい。0xF9CF

 流れ落ちる清水を眺めながら、つかの間、気を失いそうになる。0xF9C7

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 そしてここは、養老渓谷の中で最も有名な、「養老乃瀧」、ではなく、「粟叉の滝」。0xF9C7

 垂直に落ちる滝はよくあるが、このように斜めに落ちる滝は、珍しい。

 夏場では、おそらく「0xF9A4南アルプス~、天然水~」のように、水遊びが楽しめるであろう。

lexusls01.jpg

 つぎの目的地に向かう途中で、偶然にも、LEXUS LS460に遭遇。(おそらく納車したて)

 LEXUSブランドのフラッグシップカーとして、洗練されていて、なかなか良いデザイン。

 んが、しか~し、マフラーエンドのフィニッシュが、まるで「Mark X」のよう。0xF9C7

 ちなみに、BMWの「ヘッドアップ・ディスプレイ」では、車速の他に、ナビによる誘導時には、「つぎに曲がる交差点名、その曲がる方向(左折・右折の図形)、交差点までの距離」が表示されます。
(その他、各種警告メッセージも表示されます)

 「クライメイト・コンフォート・ガラス」とのセットオプションになりますが、23万円を出す価値は、十二分にあると思います。

kamogawa01.jpg

 「鴨川シーワールド」で、イルカとシャチのショーを観る。

 観客席に座る前、係員からは、「前から6番目の席までは、水しぶきが掛かります」ではなく、「まとまった水が飛んできます」との説明が。(なんとなく、いやな予感・・・)0xF9C8

 ショーが始まり、シャチがジャンプすると、たしかに“水しぶき”なんて生易しいものではなく、まさに“水柱”が真横に飛んでくる感じ。水槽の水は、まるで台風直下の岸壁のように波打っちゃってます。(ひょえ~)0xF9FC

 アナウンスによると、一番大きな「お父さんシャチ」は、体長6.5m、体重4トンもあるらしい。クルマで例えれば、ちょうど「MAYBACH 62」が、横ひねりを加えながらドカンと衝突するよりも大きな運動エネルギーが発生しているのだ。(どんな例えだ)0xF9C7

kamogawa02.jpg

 鴨シーのカモ。

 「イワナ」などが泳いでいる清流を模した水槽に、どこからともなく飛んできて、ちゃっかり棲んでいる。0xF9C7

 水面の下で、パタパタせわしなく動かしている脚が、いかにも可愛らしい。

 鴨の生活もいいカモ。0xF9F8

 前回の「ホワイト・ルームランプ」に引き続き、今回は「ホワイト・フットランプ」と「ホワイト・ドアカーテシランプ」を製作します。

door_lamp01.jpg

 写真上段は、フロントシートの足元にある「フットランプ」です。同じものは、トランクルーム内のランプとしても使われています。

 写真下段は、前後左右のドアの底部についている「ドアカーテシランプ」です。同じものは、コンソールボックス内のランプとしても使われています。

door_lamp02.jpg

 写真右側は、一般的によく用いられている「砲弾型LED」です。

 写真左側は、今回用いる「角形LED」です。日亜化学さんのHigh Fluxシリーズの「NSPWR70AS」です。

(余談)

 写真右側の「砲弾型LED」、一見、ふつーのLEDのように見えますが、さにあらず。波長880nmの赤外線LEDです。

 「赤外線LEDなんて、クルマのどこに使うんだ」って? ふっ、ふっ、ふっ。0xF9F8(悪)

(以下、まだ編集中)

2006/10/28

 前回の続きです。

room_lamp30.jpg

 リヤ用の「ホワイト・ルームランプ」が完成しました。

 フロント用に比べて高さが稼げないため、ヒートシンクを薄型のものにしています。配線は、定電圧回路を天井に固定後、結束します。

 juinさん、モルモット君、よろしくお願いいたします。0xF9CE

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