作品No.0

 

[作品No.0]カフェにて
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ロケーション  表参道のアニヴェルセル・カフェにて。日曜日の早朝、人通りが少ないことを良いことに、このアングルにたどり付くまでにかなりの試行錯誤を繰り返しました。
 現地を実際にご覧になるとおわかり頂けるのですが、このすぐ右隣にはビル(当時建設工事中)が迫ってきており、かなりカメラの撮りまわしに制約の多いロケーションのなかでの撮影でした。
撮影意図  パリやローマのオープン・カフェのイメージを狙いました。カフェブームが世の中に蔓延したこの10数年、こうしたロケーションはハイソな街のそこここに見つけられますが、クルマを主要被写体とした場合、24mmc×36mmのフィルムに収めるには、いろいろと背景の整理に苦労しました。
フレーミング  まず、カフェの赤いひさしがアクセントラインとなって、写真全体のムードを引き締めてくれることを期待しました。特に、赤いラインがフレームアウトする左上部がきっちりコーナーに合うようカメラを構えます。
 次に、背景の建物のアーチをどこまで取り込むかに注意を払います。右端の大きなアーチの最上端がフレームからはみ出さないように、ぎりぎりのところを狙います。右端の柱が、フレームの縦線と平行になるよう、水平の確保には気をつけます。
 そして、最後にアリストがダイナミックに、アーチから現れて左旋回している様子を表現して見ました。フロントウィンドウに映ったガウディ風の建物も写真に変化を与えてくれました。
自己評価  かなり満足度の高い作品です。あくまで自己満足ですが。フレーミングにかなり拘って見ました。ヨーロッパの街角を切り取りたいと考えた撮影意図が、少しは伝わりますでしょうか。
 細かいことを言えば、カフェの内部の椅子が机に乗せられているところや、アーチの奥が柵で封じられているところ、右背景の自転車等々、注文は残りますけれどね。
撮影データ  Nikon F5, AF-S Nikkor ED 28-70mm F2.8D, 絞り優先AE F4

 

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