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BMW Performance Strips (3)

 前回の続きです。

BMW Performance Strips

 BMW Performance Strips(以下、BPS)の施工に使用する道具一式です。特殊なものは、特にありません。

 当然ながら、「マイペット」に入っているのはマイペットではなく、「水貼り」用の霧吹き器として使います。

 中に入っているのは、界面活性剤です。(という程の大げさなものではありませんが)

 界面活性剤の作り方も含め、カッティングシートの基本的な施工方法については、こちらに詳しくまとめてありますので、各自勉強してください。

BMW Performance Strips

 まずはじめに、カッティングシートが、アプリケーションシート(カッティングシートを保持する裏紙)の上に一体となって供給されているため、カッティングシートを各パート毎に切り出します。

 幼い時に作ったプラモデルのデカール貼りと同じ要領で、カッティングシートの縁ギリギリのところ(2mm程度)でカットします。

#大人になった現在は、1/1モデルでデカール貼り?0xF9C7

 ここで切り損じると、すべてが台無しになってしまうので、あくまで慎重に。

BMW Performance Strips

 入念に洗車します。

 カッティングシートを貼るのにベストな日は、曇りの日です。晴れた日だと、ボディー表面の温度が上がり、カッティングシートの粘着力が強くなり過ぎてしまい、作業性が悪くなります。

#職人の場合には、慣れているので、微妙に晴れた日に施工しましたが。

BMW Performance Strips

 カッティングシートを貼り込む前に、ボディー表面を脱脂しておきます。

 画像は、かなり以前にTOYOTAのディーラーさんからいただいた、業務用の脱脂剤、「プレップゾル」(デュポン社製)です。

 ペイントシーラントの前処理用として使うもので、ボディー表面を痛めずに、ピッチやタールなどが、面白いほど綺麗に取れます。非常に重宝します。

 普通は持っていないと思いますので、タミヤさんの「エナメル溶剤特大」(X-20)で代用します。

 化粧用のコットンで、カッティングシートの貼付予定位置周辺を、入念に脱脂します。

BMW Performance Strips

 まずはじめに、フューエルリッド(給油口)のある右側から施工します。
(左側から施工すると、カッティングシートの位置が、左右非対称になる可能性が高くなります)

 サイドパネルのプレスラインを目印にして、マスキングテープで、カッティングシートを仮止めしていきます。

 プレスラインのエッジに対して、カッティングシートの縁のラインが、完全に平行になるように調整します。

BMW Performance Strips

 フューエルリッド周辺です。

 フューエルリッドの隙間に対して、カッティングシートのマージンが、左右それぞれ3mm程度になるように微調整し、この位置を基準とします。

BMW Performance Strips

 いよいよ貼り付け開始です。

 まずはじめに、ボディー表面に、散水器で、ジャカジャカと水を掛けます。

 さらに、カッティングシートの貼付予定位置に、霧吹き器で、シューシューと界面活性剤を吹き掛けます。

 これ以降、少しでもボディー表面が乾いてきたと思ったら、散水器でジャカジャカ、霧吹き器でシューシューします。
(良い仕事をするためには、手間を惜しんではいけません)

 カッティングシートを持ち上げて、カッティングシートのほぼ半分の長さのところで、ハサミで、アプリケーションシートを切り落とします。

#アプリケーションシートを、一気に剥いちゃうヒトもいますが、たいてい失敗します。

BMW Performance Strips

 アプリケーションシートを切り落としたカッティングシートの裏側にも、霧吹きしながら、カッティングシートをボディー表面に戻します。

 再度、カッティングシートを、プレスラインに合わせて、位置決めします。
(この段階では、ボディー表面とカッティングシートとの間に界面活性剤が入っているので、まだカッティングシートを動かすことができます)

 残り半分のアプリケーションシートも、カッティングシートの裏側に霧吹きしながら剥がし、カッティングシートをボディー表面に戻します。

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 ラインが決まったら、スキージを使って、ボディー表面とカッティングシートとの間の界面活性剤を追い出していきます。

 スキージは、カッティングシートの中央から、左右端点に向かって、水平方向に動かします。最初は優しく、徐々に力を入れていきます。
(あまり力を入れ過ぎると、カッティングシートの表面にキズが入ってしまうので注意)

BMW Performance Strips

 ドアパネルも同様に、カッティングシートを貼っていきます。

BMW Performance Strips

 パネルの継ぎ目のところは、ラインの延長線がぴったり重なるように、細心の注意を払って位置決めします。
(コンマ何mmでもラインがズレていると、非常にみっともなくなります)

 パネルの隙間に対するカッティングシートのマージンは、左右それぞれ2~3mm程度になります。

BMW Performance Strips

 フロントパネルまで終わったところです。

 フロントからリヤに掛けて、ピタ~ッとラインが出ているのが分かると思います。

BMW Performance Strips

 つづいて、エッジ部の処理です。

 カッティングシートは、熱を加えると、加工しやすくなり、また粘着力が増します。

 ヒートガンを使い、エッジ部を暖めながら、徐々に形状に合わせていきます。といっても、普通はヒートガンは持っていないと思いますので、ヘヤードライヤーで代用します。
(あまり暖め過ぎると、形状に合う前にクタ~ッとしてしまうので、注意)

 カッティングシートの先端の位置は、フロントパネル上端から、25mmの位置となりました。この位置を覚えておき、左側も左右でシンメトリーとなるよう、施工します。

#非常に細かくて、誰も気付かないと思いますが、イーグルアイの眼球(?)の側面に入っているラインと、ピッタリ合わせてあります。

BMW Performance Strips

 ドアのエッジ部も、慎重に折り曲げていきます。

BMW Performance Strips

 ドアの反対側のエッジ部です。

 折り曲げのマージンは、3mm程度です。この程度あれば、ワックス掛けをしても、引っ掛かることはありません。

BMW Performance Strips

 さて、最大の難関、フューエルリッド周辺部の処理です。

 まず、フューエルリッドのフタを開け、ヒートガンを使って、外側のエッジ部を折り曲げていきます。

BMW Performance Strips

 拡大すると、こんな感じです。

 焦らず、ゆっくりと、カッティングシートの中央から、左右端点に向かって曲げていきます。

BMW Performance Strips

 つづいて、フューエルリッドのフタの部分に、カッティングシートを貼り込みます。

 こちらも、ラインの延長線がぴったり重なるよう、細心の注意を払います。

BMW Performance Strips

 ヒートガンを使って、内側のエッジ部を、徐々に徐々に折り曲げていきます。

BMW Performance Strips

 フューエルリッド周辺部の処理、完了です。

BMW Performance Strips

 左側も、右側の位置関係を参照しながら、左右でシンメトリーとなるよう、施工します。

 こんな感じで、完成しました。

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