本日は、なぜか、
久しぶりに、最寄りのトヨタ部品共販さんに来ています。
#その昔、LEXUSのパーツを、いろいろと買い込みました。(懐かしい)0xF9C6
お店に入ったところ、やはり、“転売屋”対策の貼り紙がしてありました。
#まだ居るんですね、この手のヤカラ。(いい加減、額に汗して働けと)0xF9D1
お目当てのパーツは、こちら。
LEXUS RC-F用の、“とあるパーツ”です。
「リヤバンパーサイドモールディング」(左側の短い方)と、「リヤクォーターサイドモールディング」(右側の長い方)です。
品 名 | 部品コード | 価 格 |
MOULDING SUB-ASSY, REAR BUMPER SIDE, RH | 52706-24010-B1 | 1,728円 |
MOULDING SUB-ASSY, REAR BUMPER SIDE, LH | 52707-24010-B1 | 1,728円 |
MOULDING, QUARTER, OUTSIDE REAR, RH | 75653-24030-B1 | 1,436円 |
MOULDING, QUARTER, OUTSIDE REAR, LH | 75654-24030-B1 | 1,436円 |
部品コードの末尾2桁は、カラーコードになっていて、RC-Fのボディーカラーに合わせて、以下のラインナップがあります。
末尾コード | 名 称 | カラーコード |
B0 | マーキュリーグレーマイカ | 1H9 |
B1 | ソニックシルバー | 1J2 |
C0 | ブラック | 212 |
D0 | ラディアントレッドコントラストレイヤリング | 3T5 |
E0 | ラヴァオレンジクリスタルシャイン | 4W7 |
J0 | ヒートブルーコントラストレイヤリング | 8X1 |
1年半ほど前に、ホイールスペーサー(フロント:7mm、リヤ:10mm)を入れたのですが、リヤがパツパツ過ぎて、このままではPCに入れてくれないため、その対策です。0xF9C7
すでに、Porsche 911 GT3(Type 997)やCayman GT4(Type 987)のリヤにも、日本国内の保安基準に適合させるため、「ホイールアーチエクステンション」なるパーツが取り付けられています。
彼の国の「Parts Katalog」(ドイツ語)を、目を皿のようにして探したのですが、Type 997用のホイールアーチエクステンションは、見付けることができませんでした。
試しに、“いつもお世話になっているお店屋さん”に、PCから取り寄せられないかお伺いしてみたところ、「部品代だけで8万円くらい」とのこと。
#これで塗装したら、軽く10万円超えるやないかいっ!!0xF9FC
どうやら、ドイツ本国では純正パーツとして用意されておらず、日本国内に輸入した際、日本の規定に合うように、PCが取り付けているようです。(そもそも、欧州や北米には、こんなアホな規定はないようですし)
ということで、LEXUS RC-F用のパーツが流用できることを知り、トヨタ部品共販さんに来てみたのでした。
RC-Fは、それほどタマ数が出ていないでしょうから、取り寄せにだいぶ時間が掛かるものと思っていたのですが、金曜日の午後に注文して、翌日の土曜日の午前中には届いてしまうという、さすがトヨタのロジスティクス!0xF9CF
さて、例によって例のごとく、前置きが長くなりましたが、さっそく取り付けに掛かります。
まずは、下準備から。
部品には、裏面に両面テープが付けられており、基本的にはボディーに貼り付けるだけで済むのですが、少し加工が必要です。
こちら、短い方が、「リヤバンパーサイドモールディング」です。位置決め用に、突起が2ヶ所出ています。
この突起を、リューターや精密カッターなどを使って、綺麗に削り落とします。
(長い方の、「リヤクォーターサイドモールディング」は、突起がないため、そのまま貼り付けられます)
ここで、そのまま貼り付けたのでは能がないので、少し工夫してみることにします。0xF9C6
東洋インキさんの、「CRスポンジシート」を、幅1.5mmのリボン状に、細長く切り出します。(CRは、「Chloroprene Rubber」の略。東急ハンズにて入手できます)
パーツのエッジ、ぎりぎりのところを狙って、CRスポンジシートを貼り付けていきます。(エッジぴったりではなく、0.5mm程度の隙間を空けて)
かなり細かな作業ですが、慎重、かつ大胆に、進めていきます。
#老眼が始まった身には、少しつらい作業です。0xF8F2
パーツの端点のところの処理も、しっかりと。
「リヤバンパーサイドモールディング」と「リヤクォーターサイドモールディング」、左右それぞれ加工して、下準備完了です。
さて、いよいよ取り付けです。
まずは、「シリコンオフ」で、貼り付け面をしっかり脱脂しておきます。
リヤバンパーと、リヤクォーターパネルとの接合部です。
LEXUSなら、剃刀の刃も入らないほどの成形精度ですが、Porscheは、けっこう隙間が空いています。0xF9C7
#い~んです、“至高の音”を奏でてくれるなら、これくらいの成形精度の甘さなど。0xF9F8
「リヤクォーターサイドモールディング」の方から、仮組みをしてみます。
ここで、“とある問題”が発覚。
「リヤクォーターサイドモールディング」に、「リヤバンパーサイドモールディング」を組み合わせたところ、微妙にチリが合いません。(横幅方向に、少し段差が出ています)0xF9C7
リヤバンパーは、リヤクォーターパネルに、T-25のトルクスネジで留まっています。この際、ここでしっかりと、チリを調整しておきます。
#い~んです、“至高の足”を持っているなら、これくらいの取付精度の甘さなど。0xF9F8
チリの調整が済んだところで、いよいよ貼り付けます。
両面テープを持ったパーツを貼り付ける際には、裏面の剥離シートを、いきなり全部剥がしてはいけません。
画像のように、数cmだけ剥がした状態にし、あらかじめ位置決めした部位に乗せ、左右の角度や隙間を確認した上で、貼り付けていきます。
剥離シートは、一度、45°の角度に折り返した上で、パーツと90°の角度を保つような感じで、ゆっくりと引き上げていきます。
#両面テープのパーツの取り付けについては、BMW M3 Coupe(E92)の「カーボンフロントリップスポイラーの取付」や、「991用フロントリップスポイラーの移植」などが参考になるかと。
貼り付け、完了。
苦労して貼り付けた、「CRスポンジシート」の効果が分かる画像です。
そもそも、別のクルマのために設計されたパーツですし、仮にCADデータを共有していたとしても、成形加工の過程で、どうしてもパーツとパーツの間に「隙間」ができてしまいます。また、両面テープの“厚み”の問題もあります。
CRスポンジシートを、パーツのエッジに沿わせて貼り込むことにより、このCRスポンジシートが、パーツとパーツとの僅かな隙間をうまく埋めてくれ、パーツ同士の一体感を増すことができます。(微妙な違いではありますが、そこが重要なのです、クルマ好きには)0xF9C6
#この手法は、古くはTOYOTA ARISTO V300 VE(JZS161)の「フロントハーフスポイラー」や、前述のBMW M3 Coupe(E92)の「カーボンドアミラー」や「カーボンリヤスポイラー」など、以前から活用しているものです。
いい感じに、仕上がりました。0xF9C6
ボディーカラーも、Porscheの「アークティックシルバー」(L92U)に対し、LEXUSの「ソニックシルバー」(1J2)が、「たぶん合うだろう」という“賭け”に出ましたが、メーカーがまったく異なる割には、怖いくらい色味が合っていて、笑ってしまうくらいです。0xF9F8
よ~く見ると、「ソニックシルバー」の方が、微妙に黄色み掛かっていて、メタリックの“フレーク感”が、少し足りないように思いますが、これが「Porsche純正」といわれても、疑うヒトは、まず居ないでしょう。
#なんといっても、「LEXUSクオリティー」ですから!0xF9CF
ちなみに、これがPorscheの「プラチナシルバー」なら、もう少し色味が合うと思います。一方、「GTシルバー」だと、ボディーの方が少し濃く見えてしまうかと。
と、いうことで、最後に、気になる「ホイールアーチエクステンション」の効果ですが・・・、
う~む。
違反は、違反ですなぁ。0xF9C7
そうはいっても、Porsche純正なら10万円オーバーのものが、LEXUSクオリティーで、6,000円とちょっとですから、お得といえばお得です。0xF9F8
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