最近、クルマ関係のネタが少ないとお嘆きの貴兄に。0xF9F8
昨年冬に部品を買ったっきり、ほとんど放ったらかしになっていたこの企画ですが、突然、思い出したかのように再開します。0xF9C7
まずはじめに、道具たちを紹介します。
![spacer01.jpg](https://www.soaristo.org/blog/image/070927/spacer01.jpg)
msano7さんに教えていただいたトルクレンチ。
ほとんどの日本車の規定トルクは103N・mですが、BMWの規定トルクは120N・mのため(7シリーズを除く)、一般に市販されているホイール用のトルクレンチでは、必要なトルクで締め付けられません。
このレンチは、プリセット型のトルクレンチで、"握り"の部分にゲージがあり、"握り"を軸方向に締めたり緩めたりすることで、28~210N・mの間でトルクを設定することができます。
なお、トルクレンチは、使わない時は設定トルクを緩めておきます。
(常にテンションが掛かった状態で保管しておくと、ゲージのトルクと実際のトルクがずれてしまい、使い物にならなくなってしまうためです)
![spacer02.jpg](https://www.soaristo.org/blog/image/070927/spacer02.jpg)
こちらも、msano7さんに教えていただいたシザーズジャッキ。
このメーカーさんのシザーズジャッキは、ヘッドの大きさが55mm×30mmになっていて、ちょうどBMWのジャッキポイントのガイドホールにぴったり収まります。
(一般に市販されているシザーズジャッキをいろいろ調べましたが、どれもヘッドが大きすぎて、BMWに合いませんでした)
![spacer03.jpg](https://www.soaristo.org/blog/image/070927/spacer03.jpg)
こんな感じで、ぴったり填ります。
なお、今回は、まったく同じシザーズジャッキを2台購入し、左右両方から同時にジャッキアップすることにしました。
なぜなら、今回のように、長時間ジャッキアップする場合、いくら強靱なボディーのBMWでも、片側だけジャッキアップしていたのでは、ボディーに歪みがくるような気がしたためです。
("ウマ"を咬ませばよい話ですが)
さて、能書きはこれくらいにして、作業開始。
![spacer04.jpg](https://www.soaristo.org/blog/image/070927/spacer04.jpg)
まずはじめに、ローター関係を洗浄します。
ケミカル類を総動員して、ブレーキダストを洗浄します。堅め、中間、柔らかめのブラシを使い分けて、細かいところまできっちり落とし切ります。
![spacer05.jpg](https://www.soaristo.org/blog/image/070927/spacer05.jpg)
ローター関係が乾くのを待つ時間を使って、ホイールの裏側も洗浄しました。
ホイールを交換してから1年ぐらいしか経っていませんが、かなり汚れています。洗浄後は、見違えるほど綺麗になりました。
![spacer06.jpg](https://www.soaristo.org/blog/image/070927/spacer06.jpg)
洗浄後の状態です。
![spacer07.jpg](https://www.soaristo.org/blog/image/070927/spacer07.jpg)
つづいて、ローター関係を脱脂します。
今回は、ポリマーコーティング用の特殊な溶剤を使って、ひたすら脱脂しました。この工程の善し悪しが、最終的な仕上がりを左右するといっても過言ではありません。
パッドをローターに押し付けているテンショナーは、取り外して別口で塗装しておきます。
![spacer08.jpg](https://www.soaristo.org/blog/image/070927/spacer08.jpg)
マスキングして塗装します。
ローター面には、サークルカッターを使って、ボール紙をドーナツ状に切り出し、マスキングテープで固定しておきます。
このマスキング紙は、ローターの外径(および内径)より、少しだけ小さくしておくのがポイントです。これは、ローターのエッジの"面取り"の部分まで、塗料を乗せるためです。
またローターは、90度ずつ回転させ、4回に分けて塗装し、すべての角度からまんべんなく塗料が乗るようにします。
![spacer09.jpg](https://www.soaristo.org/blog/image/070927/spacer09.jpg)
塗装完了です。
ローター面に塗料が微妙にはみ出しているように見えますが、これぐらいは気にしなくて大丈夫です。走り出せば、パッドで削られて自動的に綺麗になります。
今回は、ハブの部分のみならず、ローターのベンチレーションホールの部分、およびバックプレートの部分も塗装してみました。
![spacer10.jpg](https://www.soaristo.org/blog/image/070927/spacer10.jpg)
ホイールをトルクレンチで組み付けて、とりあえず完成。
〔装着比較〕
![spacer11.jpg](https://www.soaristo.org/blog/image/070927/spacer11.jpg)
![spacer12.jpg](https://www.soaristo.org/blog/image/070927/spacer12.jpg)
スペーサーの装着前後の比較です。
コンクリートの上の、黒いシミの位置に注目してください。さすがに20mmも咬ますと、かなりのワイドになります。
![spacer13.jpg](https://www.soaristo.org/blog/image/070927/spacer13.jpg)
![spacer14.jpg](https://www.soaristo.org/blog/image/070927/spacer14.jpg)
写真ではいまいち良く分かりませんが、トレッドが40mm拡大し、1,620mmとなっています。
(もうこれで、パレット式の立体駐車場には載れなくなりました)0xF9C7
少し離れて後ろから眺めると、かなりの"マッチョ"に見えます。
![spacer15.jpg](https://www.soaristo.org/blog/image/070927/spacer15.jpg)
いや~、ツラツラです、イチイチです。0xF9CB
しかも、前回の計算どおりピッタリです。これでフェンダーに当たらないのが不思議なくらいです。
〔インプレッション〕
![spacer16.jpg](https://www.soaristo.org/blog/image/070927/spacer16.jpg)
オシャレはまず足元から。
BBSのDSK(ダイヤモンド・シルバー・クリア)の輝きと、ローター関係のゴールドの輝きとが、絶妙なコントラストを見せています。これまで以上に、運転するのが楽しみになってしまいます。0xF9CF
トレッドは拡大しましたが、車高はM-Sportサスペンションの純正のままです。ホイールアーチとタイヤとの間隔が、上端および前後端とも、ほぼ同じとなっているところがポイントです。
これが、ホイールアーチにタイヤが被るほどベッタベタにしてしまうと、そこらを走っている単なるヤ○キー車両のようになってしまい、恥ずかしくてオフィシャルなところに行けなくなってしまいます。0xF9D1
あくまで、Moderate Fine Tuneということで。
#BBSのセンターキャップが付いていないのは、つぎのお楽しみ。0xF9CE