前回の続きです。
超高輝度赤色LEDを使用したLEDアレイができたところで、「リヤセンターフォグランプユニット」に組み込む準備をします。

まずは、小学生の時から御用達の“工作用紙”を使って、「リヤセンターフォグランプユニット」内部の採寸をします。
天地高さは、40mmを確保できそうです。

見当が付いたところで、いつものとおり、Autodesk Fusion 360でサクッと設計します。

Snapmaker 2.0 A350で、3mm厚のアクリル板を切削します。
ちなみに、アクリル板は、「タイニー・ファランクス」の端材です。なので、色はグレーです。

アクリル板を切削したところです。
LEDアレイのハンダ付けの形状に合わせ、アクリル板の表面を、微妙に(深さ1.2mm)削っています。

裏面も同様に、Autodesk Fusion 360で設計し、Snapmaker 2.0 A350で切削します。

3軸制御のCNCは、原理上、厚み方向(Z軸)は一方向からしか加工できませんが、位置合わせをするワザを使えば、表裏の両面を加工することができます。

フォグランプユニット内部に固定できるよう、バックプレートに、ベースプレートを溶着します。
グレーのアクリル板は、リフレクターへの映り込みを軽減するため、タミヤのサーフェイサーを吹いてから、「セミグロスブラック」で塗装しておきます。
バックプレートに、LEDアレイを接着し、下半分のLEDユニットが完成しました。

上半分のLEDユニットも、Autodesk Fusion 360で設計し、Snapmaker 2.0 A350で切削します。

アクリル板を切削したところです。

裏面も同様です。

上半分のLEDユニットは、下半分と連結できるよう、バックプレートに、固定用のプレート(1.5mm厚)を付けています。
高さ方向は、リフレクター内部の天地に合わせて微妙に調整できるよう、取り付け穴を長穴としています。

バックプレートに、LEDアレイを接着し、上半分のLEDユニットが完成しました。

上下のLEDユニットを連結したところです。

裏面です。
位置決めが楽にできるよう、上下のバックプレートの端面には、噛み合わせのスリットが入れてあります。
上下のLEDユニットは、M1.7のビスで固定します。

仮に点灯させてみたところです。
12行×5列の、60連発で、600lmになります。
直視すると幻惑を覚えるほど、圧倒的な明るさです。
#目を閉じると、格子状に残像が残ります。0xF9CF
LEDユニットができたところで、いよいよ取り付けに入ります。

LEDユニットを上下分割式にしたのは、このためです。
両ユニットは、「リヤセンターフォグランプユニット」の白熱バルブの取り付け穴(φ27mm)を通せる、ギリギリの大きさになっています。

まず、下半分のLEDユニットを固定します。

つづいて、上半分のLEDユニットを挿入し、内部で連結、ビスで固定します。
左右シンメトリーになるよう、精確に位置決めしてから、リフレクターに接着します。
(つづく)

超高輝度LEDリヤフォグランプの製作(1) - Audi R8編


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