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超高輝度LEDリヤフォグランプの製作(2) - Audi R8編

 前回の続きです。

 超高輝度赤色LEDを使用したLEDアレイができたところで、「リヤセンターフォグランプユニット」に組み込む準備をします。

Audi R8 Rear Center Fog Lamp

 まずは、小学生の時から御用達の“工作用紙”を使って、「リヤセンターフォグランプユニット」内部の採寸をします。

 天地高さは、40mmを確保できそうです。

LED Array Fix Plate

 見当が付いたところで、いつものとおり、Autodesk Fusion 360でサクッと設計します。

LED Array Fix Plate

 Snapmaker 2.0 A350で、3mm厚のアクリル板を切削します。

 ちなみに、アクリル板は、「タイニー・ファランクス」の端材です。なので、色はグレーです。

LED Array Fix Plate

 アクリル板を切削したところです。

 LEDアレイのハンダ付けの形状に合わせ、アクリル板の表面を、微妙に(深さ1.2mm)削っています。

LED Array Fix Plate

 裏面も同様に、Autodesk Fusion 360で設計し、Snapmaker 2.0 A350で切削します。

LED Array Fix Plate

 3軸制御のCNCは、原理上、厚み方向(Z軸)は一方向からしか加工できませんが、位置合わせをするワザを使えば、表裏の両面を加工することができます。

LED Array Fix Plate

 フォグランプユニット内部に固定できるよう、バックプレートに、ベースプレートを溶着します。

 グレーのアクリル板は、リフレクターへの映り込みを軽減するため、タミヤのサーフェイサーを吹いてから、「セミグロスブラック」で塗装しておきます。

 バックプレートに、LEDアレイを接着し、下半分のLEDユニットが完成しました。

LED Array Fix Plate

 上半分のLEDユニットも、Autodesk Fusion 360で設計し、Snapmaker 2.0 A350で切削します。

LED Array Fix Plate

 アクリル板を切削したところです。

LED Array Fix Plate

 裏面も同様です。

LED Array Fix Plate

 上半分のLEDユニットは、下半分と連結できるよう、バックプレートに、固定用のプレート(1.5mm厚)を付けています。

 高さ方向は、リフレクター内部の天地に合わせて微妙に調整できるよう、取り付け穴を長穴としています。

LED Array Fix Plate

 バックプレートに、LEDアレイを接着し、上半分のLEDユニットが完成しました。

LED Array Fix Plate

 上下のLEDユニットを連結したところです。

LED Array Fix Plate

 裏面です。

 位置決めが楽にできるよう、上下のバックプレートの端面には、噛み合わせのスリットが入れてあります。

 上下のLEDユニットは、M1.7のビスで固定します。

LED Array Fix Plate

 仮に点灯させてみたところです。

 12行×5列の、60連発で、600lmになります。

 直視すると幻惑を覚えるほど、圧倒的な明るさです。

#目を閉じると、格子状に残像が残ります。0xF9CF

 LEDユニットができたところで、いよいよ取り付けに入ります。

Audi R8 Rear Center Fog Lamp

 LEDユニットを上下分割式にしたのは、このためです。

 両ユニットは、「リヤセンターフォグランプユニット」の白熱バルブの取り付け穴(φ27mm)を通せる、ギリギリの大きさになっています。

Audi R8 Rear Center Fog Lamp

 まず、下半分のLEDユニットを固定します。

Audi R8 Rear Center Fog Lamp

 上半分のLEDユニットを挿入し、内部で連結、ビスで固定します。

 左右シンメトリーになるよう、精確に位置決めしてから、リフレクターに接着します。

 LEDユニットを上下分割式にし、内部で組み立てることにより、ランプユニットを「殻割り」せず、防水性をキープしたままLED化することができました。

(つづく)

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