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Drive Recorder 2 Archive

 前回の続きです。

 ドライブレコーダーの改造ができたところで、まず、フロントから取り付けます。

Drive Recorder DataSystem DVR3000 for Audi R8

 Porsche 911には、フロントウィンドウを上下に走る、センターラインがあったため、Yupiteruの「Z800DR」は、これを目印とし、比較的簡単に取り付けることができました。

 Audi R8には、このセンターラインがないため(普通はないと思いますが)、少し工夫してセンターを出すことにします。

Drive Recorder DataSystem DVR3000 for Audi R8

 フロントウィンドウのルームミラー周辺を実測し、少し厚手のボール紙(生菓子の入っていた箱など)で、台紙を作ります。

 取付ステーの横幅(45mm)や、ルームミラー基部の横幅(56mm)を考慮し、台紙を正確に切り出します。

 前回の続きです。

 ドライブレコーダーの改造ができたところで、つづいて電源制御回路の設計に入ります。

DataSystem SWC295Ⅱ, Audi R8
(画像は、DataSystemさんから拝借)

 DataSystemのドライブレコーダー「DVR3000」には、そのオプションパーツとして、「センサースイッチコントローラー」(SWC295Ⅱ)なるものが出ています。(定価:13,824円)

 この製品は、車内に設置した「ドップラーセンサ」により、駐車中に物体(不審者などの人体)の接近を検出した場合、一定時間、ドライブレコーダーに電源を供給し、ドライブレコーダーを「防犯カメラ」として機能させる、というものです。

 価格もそれほど高くないですし、そのまま購入しても良かったのですが、せっかく「セキュリティLED制御ユニット」を作製したので、ドップラーセンサを用いた電源制御回路も、自作してみることにしました。

 SWC295Ⅱは、ドップラーセンサを最大4つ接続することができますが、狭小の2シーターですから、それほど多くのセンサは必要ないですし、いつものとおり、PICを使って、もう少しコンパクトなユニットに仕立てることを目指します。

AkizukiDenshi NJR4265-J1 Doppler Sensor Kit

 こちらが、いつもお世話になっている秋月電子通商の、「NJR4265使用 24GHz帯ドップラーセンサキット」(価格:3,800円)です。

 前回の続きです。

 セキュリティLED制御ユニットが完成したところで、つづいてドライブレコーダーの改造に入ります。

Drive Recorder DataSystem DVR3000 for Audi R8

 DataSystemのドライブレコーダー、「DVR3000」です。(定価:21,384円、購入価格:14,781円)

 DataSystemといえば、古くはTOYOTAのエアサス(TEMS)コントローラーや、ナビのTVキャンセラーなどで有名で、ご存知の方も多いかと思います。

 意外にも、ドライブレコーダーについては、このDVR3000が、同社初の製品となります。(2017年9月20日発売)

 これも、昨今の“煽り運転による死亡事故の発生”などにより、「走行中のエビデンスを残したい」という市場ニーズの高まりからでしょうか。

#まぁ、職人の場合は、すでに10年近く前から装着していましたが。(しかも、同じエビデンスでも、公安による不正取締り対策として、前後に)0xF9F8

Drive Recorder DataSystem DVR3000 for Audi R8

 さすがDataSystemだけあって、なかなか高級感のあるパッケージングになっています。

 前回の続きです。

 ガーバーデータ(設計情報)を送ったプリント基板が届きましたので、さっそく作製に入ります。

Security LED Conrtol Circuit for Drive Recorder

 部品を実装したところです。

 想定どおり、シンメトリックに、部品が整然と配置できました。

#圧電サウンダも、ブレッドボード上ではPWM制御による共振(高周波の“鳴き”)が気になりましたが、基板に固定したことで、共振が止まりました。

Security LED Conrtol Circuit for Drive Recorder

 つづいて、プラスチックケースの側面を正確に切削するため、いつもの「テプラ技」を使います。

 コネクタの形状に合わせて、切削する位置を作図します。テプラ(PRO SR3900P)の解像度は360dpi、最小線幅は0.1mmのため、かなりの精度が出せます。

 前回の続きです。

Security LED Conrtol Circuit for Drive Recorder

 さらに改良を続けます。

 前回の回路では、デジタルトランジスタとLEDとの間が、2本の信号線で繋がれていました。よって、フロント(またはリヤ)カメラ用の左右2つのLEDを点滅させるためには、4芯のケーブルが必要となります。

 小電流用の4芯のケーブルも、ないことはありませんが、車内を引き回すケーブルは、できるだけ細径のものにしたいため、3芯のケーブルを使用することにします。
(前バージョンでは、3芯のケーブルを使っていました)

 そこで、回路を見直し、2つのLEDの「カソード」側の信号線を共通にすることにより、3芯のケーブルが適用できるようにしてみました。

 具体的には、前述の回路では、LEDの点灯制御(入口側)に、「NPN型」(吸い込み型)のデジタルトランジスタを使っていましたが、これを「PNP型」(吐き出し型)のものに換えました。
(これにより、点灯制御は、正論理から負論理に変わる(PICの出力が「L」でLEDが「ON」)ため、プログラムも見直しています)

Security LED Conrtol Circuit for Drive Recorder

 改良したセキュリティLED制御回路です。