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超弩級ひかり化計画(2) - 取付ステー設計

2015/08/23

 前回の続きです。

 フロント左右のサイドグリルの切削加工に続いて、HIDフォグランプを固定するための「取付ステー」を、設計・製作します。

Porsche 911 Type 997, Front Grill, HID Fog Lamp, DIY

 その前に、いきなり余談です。

 その昔、信号待ちの最前列で、ア○みたいに上向きにフォグランプを取り付けていて、やたらと眩しい対向車に出くわすことが、よくありました。

#たいていは、シャバ僧上がりのヤ○キー車両か、昔はツッパッてたけど今は抑圧されているファミリー車両(とーぜん、かあちゃんは元ス○バン)などに多いようです。0xF9D1

 これらの御仁は、文字どおり“取って付けた”ようにフォグランプを取り付けているため、エンジンの振動に伴って、フォグランプの光軸がぐらぐらグラ付いていることが、よくありました。

#小排気量でシリンダ数も少ないため、エンジンとしてのバランスが悪く、アイドリング時の振動が大きい、というのも事由の一つかと。

 この“グラ付き”の原因は、言わずもがなですが、車体の剛性の高い部分に、剛性の高い部品で、しっかり固定されていないことに因るものです。

 せっかくType 997にHIDフォグランプを取り付けたのに、光軸がグラ付いていたのでは、なんとも情けない状態で、そこらのヤ○キー車両と一緒になってしまいます。ここは少し工夫して、確実に固定することにします。

 Toyota ARISTO(JZS161)やBMW 530i(E60)では、フロントバンパーの裏側を切削加工して、取付ステーをバンパー内部の「リインフォースメント」に、ボルトで固定するようにしていました。

 Porsche 911(Type 997 Phase 2)でも同じようにしようと考えたのですが、フロントバンパー左右の回り込みが予想以上にきつく、取付ステーをリインフォースメントまで届かせるためには、かなりの大工事が必要であることが分かりました。
(Type 997の場合は、左右のラジエーターコアにフレッシュエアを導くための「インテーク」があり、このインテークに穴を開けるという、大掛かりな加工が必要となります)

 「はてさて、どうしたものか」と頭を悩ませていたところ、前述のサイドグリルの外周に、かなりの剛性があることが分かりました。
(実物を確認したところ、サイドグリルの外周部(フレーム)は、多数の嵌合でフロントバンパーにがっちり固定されていました。これであれば、ランプユニットの重量を、フレーム全体で支えることができそうです)

 そこで、このサイドグリルの剛性を活かして、ランプユニットをがっちり固定するための「取付ステー」を作ることにしました。

Porsche 911 Type 997, Front Grill, HID Fog Lamp, DIY

 まずは、ボール紙(厚さ1mm程度のしっかりしたもの)を使って、現物合わせで「型紙」を作ります。

#和菓子の入っていた重厚な箱がちょうど良かったので、それを使っています。

Porsche 911 Type 997, Front Grill, HID Fog Lamp, DIY

 ステンレス板は、基本的には直線基調にした方が加工しやすいのですが、サイドグリルの形状の関係で、一部、直角以外での“曲げ”が必要となります。

 ここで、しっかりと各部の“当たり”を確認しておきます。

Porsche 911 Type 997, Front Grill, HID Fog Lamp, DIY

 上端は、フレームの一部を逃げる関係で、複雑な形状となりました。

Porsche 911 Type 997, Front Grill, HID Fog Lamp, DIY

 型紙から、サクッと図面を起こします。

 こちらは、サイドグリル外側となる取付ステー。

Porsche 911 Type 997, Front Grill, HID Fog Lamp, DIY

 こちらは、サイドグリル内側となる取付ステー。

 なお、ランプユニットの取り付け後、ティルト(上下)方向に加え、ロール(回転)方向の光軸調整もできるよう、取付穴に“遊び”を持たせてあります。

(つづく)

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