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Audio and Visual Archive
2006/04/02

 「ソニーミュージアム」を見学させていただいたその日、家に帰ってみると、ソニスタから小包が届いていました。

 中身はというと、「Sony Chronicle 2006」という一冊の本です。

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 これは、2002年にソニー・マガジンズより発行され、すでに完売となっている「Sony Chronicle」の改訂版で、東京通信工業の設立(1946年)から現在(2006年)に至るまで、ソニーさんがこの世に送り出した1,200点以上もの製品を一堂に紹介した、丸ごと一冊「ソニーに関する本」になっています。

 ソニラーにとっては、まさに「バイブル」ともいえる本です。(永久保存版っ!)0xF9CF

 現在、1枚1枚ページをめくりながら、いくつの製品を持っていたか、数えているところです。(そのうち、いくつが壊れたかも・・・)0xF9C7

 いや~、懐かしいです。年代表でつづられた製品たちとともに、そのころの記憶が甦ってきます。0xF9C6

 最初に自分で買ったWalkman(WM-20、83年、27,000円)、最初に買ったDiskman(D-50、84年、49,800円)、最初に買ったCDプレーヤー(CDP-102、83年、84,800円?)、最初に買ったLDプレーヤー(LDP-525、85年、108,000円?)、最初に買ったLiberty(LBT-V44CD、83年、248,000円?)、最初に買ったBetamax(SL-HF705、86年、198,000円)、最初に買ったHandycam(CCD-TR75、90年)、最初に買ったProfeel Pro(KX-21HV1S、88年、188,000円)、最初に買ったWEGA(KW-32DF9、97年、480,000円)、最初に買ったCyber-shot(DSC-F505V、00年、Open)、最初に買ったカーナビ(NVX-1、92年、285,000円+180,000円)、最初に買ったパソコン(SMC-777C、84年、168,000円)、最初に買ったVAIO(PCG-505、97年、Open)、最初に買ったESシリーズ、・・・。その他、家にあったソニー製品多数。
(最初に勝手に壊れたWalkman、最初に壊れたCDプレーヤー、最初に壊れたLDプレーヤー、最初に壊れたBetamax、最初に壊れたProfeel Pro、・・・)0xF9C7

 わたくしの人生、ソニー製品とともにあったといっても過言ではないでしょう。

#限定予約販売であり、すでに受付は終了しています。

2006/03/30

 本日は、とある方のご厚意により、ari乗りのhrkさんと共に、ソニーさんのショールーム、「メデイアワールド」と、「ソニーミュージアム」を見学させていただくことができました。

 「ソニーミュージアム」には、創業者のお一人、井深 大 氏直筆の「設立趣意書」原本が展示されています。ソニラーにとっては、大英博物館にあるロゼッタ・ストーンを見るに等しい、感動体験が待ちかまえています。0xF9CF

 まずは、高輪にあるソニーさん(正確には、ソニーマーケティングさん)のショールーム、「メデイアワールド」から。
(一般には公開はされていません。事前に予約が必要です)

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 このショールームは、国賓級の方々も、ご覧になるとか。

 エントランスでは、ソニーなお姉さんが、笑顔で迎えてくれます。0xF992

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 最初に目に入るのは、日本初のテープレコーダー「G型」です。そうです、あの、「磁性体をお米の糊を使って紙テープに貼り付けた」というものです。
(磁気ヘッドは、木原さん自ら研磨されたそうです)

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 ボタンを押すと、創業者のお二人、井深 大 氏と盛田 昭夫 氏の肉声を聴くことができます。両氏がテスト用(?)に吹き込んだもののようですが、ソニラーにとっては、まさに「神の声」ともいうべき音声です。0xF9CF

 とても50年以上前に録音されたものとは思えないほど、明瞭な音で記録されています。
(実際には、いったんテープで再生したものを、ディジタル録音した音声が流れます)

 さて、その「G型テープレコーダー」の後ろには・・・。

 皆さん、これ↓が何だかお分かりになりますでしょうか。1973年に、日本企業としては初めて「エミー賞」を受賞した時のトロフィーです。受賞内容は、そう、「トリニトロン」方式の開発(発明)です。

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 「エミー賞」とは、映画でいえば「アカデミー賞」(1987年に坂本龍一キョウジュが作品賞を受賞)、自動車でいえば「FIA(国際自動車連盟)ゴールデンメダル賞」(1989年に本田宗一郎氏が受賞)に匹敵するぐらい、テレビジョンの制作や技術に対する業績に贈られる、栄誉ある賞のことです。

 ソニーさんでは、1973年の初受賞を皮切りに、これまで通算28回もの受賞をされているとのことです。その受賞トロフィーが、ずら~っとショーケースに収められています。壮観です。

 はじめに、ソニーさんの業務用製品群の中からいくつか、「ビデオ会議システム」、「IPビデオモニタリングシステム」(ネットワークカメラ)、「ネットワークプレーヤー」(コンテンツ配信システム)、「フラットパネルディスプレイ」などのデモンストレーションを見せていただきました。

 なかでも驚いたのは、ビデオ会議システムの画質の高さ(ビデオコーデックの進化)です。私が映像伝送をかじっていた頃には、ビットレートが数100kbpsクラスでは、ガビガビの映像しか送ることができませんでしたが、いまでは、数Mbpsクラスの映像と遜色ない画質で送ることができるようになっています。

 また、システムの操作面(GUI)でもかなりの進化があり、ほとんどVAIOと同じようなノリで、多数のメニューを操作できるようになっています。
(ビデオ会議システムの国内マーケットでは、ソニーさんが「トップシェア」を確保されているとのことです)

 つづいて、民生用(コンシューマー用)の製品群です。

 まずは、ソニーさんの新世代ハイビジョンテレビ、「BRAVIA」です。世界市場でも絶好調の模様は、既報のとおりです。

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 なかでも面白かったのは、この↓デモンストレーション。

 写真上下にあるのは、液晶テレビに用いられているバックライトです。下段が、従来のCCFL(冷陰極型蛍光ランプ)方式によるパックライト、上段が、新たにBRAVIA用に開発された「ライブカラークリエイション」のバックライトです。

 明るさ的には、両者とも違いがないように見えます。

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 ここで、それぞれのバックライトに、赤い水の入ったボトルと緑色の水の入ったボトルをかざしてみると・・・。

 あら不思議、「ライブカラークリエイション」のバックライトを通して見ると、赤いボトルが、より鮮やかな赤のボトルに、緑色のボトルが、より鮮やかな緑のボトルに見えるのです。これには、ほんとに驚きました。0xF9CF

(つづく)

2006/03/29

 海外では、一足早く、BRAVIA X-Seriesの新モデルが発表されたようです。

 フレームの周りに透明パネルを配して浮遊感を演出する、SONYさんお得意の「フローティングデザイン」が復活しています。

 カッコイイです。0xF9CF

Experience the Wonders of Full HD 1080 Pictures with the BRAVIA X-Series
(2006年3月3日:SONY Europe)

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2006/03/05

 先輩の女の子(?)の結婚式の二次会が、日本橋でありました。帰りがけ、少し時間があったので、久しぶりに銀座ソニービルに行ってきました。0xF9C6

#いや~。ま~人生いろいろですな。これまでに失った多くのものたちの大きさと重さに、打ちひしがれつつ・・・。0xF9FC

 で、ハナシを元に戻してと。

 そのソニービルですが、先週に行っておけば、SO902iのイベントをやっていたのですが、残念。0xF997

 ご存知のとおり、2Fには、BMW Japanのショールームが入っています。SONYさんとBMWさんの組み合わせ、ソニラーでありビーマーでもある職人にとっては、とても嬉しい組み合わせだったりします。0xF9CF

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 BMW Pulseには、「X3 3.0i M-Sport Package」が展示されていました。

#写真は、「premini-II」(1.3メガピクセル)で撮ったので、画質悪いです。来週変わります。0xF9CE

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 ソニーなお姉さんの笑顔0xF992
を横目で見ながら、階段を上がっていきます。

 新居用にと狙っている、BRAVIA 「KDL-46X1000」です。展示用に「ダイナミックモード」になっているのだとは思いますが、それにしてもウワサにたがわぬ鮮やかさです。0xF8F2

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 この角度になっても、明るさはほとんど失われません。

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 上の階に行くと、いまは亡き(苦笑)QUALIAシリーズのハイビジョン液晶テレビ、QUALIA 005 「KDX-46Q005」(1,102,500円)と「KDX-40Q005」(840,000円)が展示されていました。

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 さらに上に行くと、QUALIAの大ボス、70インチのSXRDプロジェクションテレビ、QUALIA 006 「KDS-70Q006」(1,680,000円)が鎮座していました。

#国内では、リヤプロというと「貧者のワイドテレビ」みたいなイメージがありますが、北米など、大きなリビングのある国々では、かなりの大きなマーケットがあるのです。
(しかも、QUALIAですから、ものすごい光量が)

 いや~、大迫力っ!0xF9CF

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 なお、ひそかに、ソニーさんの最新・最高級デジタルオーディオシステムである、デジタル・リファレンスアンプ「TA-DR1a」(1,260,000円)、スーパーオーディオCD/CDトランスポート・プレーヤー「SCD-DR1」(1,260,000円)が展示してあったりします。

 ちなみに、スピーカーシステムは、スーパーオーディオCDシステム、QUALIA 007用の「Q007-SSS」(735,000円)です。

#この一角だけで、ゆうに300万円オーバー。0xF9C7

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 一番上の階には、ミニシアターとミニスタジオみたいなのがあったのですが、現在改装中でした、残念。0xF997

 本当は、S-Master PROが32ビット化されたというマルチチャンネルインテグレートアンプ、「TA-DA9100ES」(682,500円)の音をじっくり聴いてみたかったのですが、これはまたの機会にということで。0xF9EB

2006/02/25

 替わって、少し寂しいニュースが。0xF997

大賀、出井両氏も退陣 ソニーらしさ失う?業界波紋 顧問制度3月廃止
 (2006年2月24日:産経新聞)

 ソニーが元役員で構成する顧問制度を三月末で廃止し、かつてトップをつとめた大賀典雄・名誉会長や出井伸之・最高顧問が退任することが決まった。ハワード・ストリンガー会長兼CEO(最高経営責任者)や中鉢良治社長ら現経営陣はスリム化による経営改革を急ぐが、経営を主導してきた“カリスマ経営者”が一斉に退くことで、「ソニーらしさがなくなるのでは」という声が業界内で広がっている。

 大賀氏は、東京芸大とベルリン国立芸大を卒業した音楽家で、デザイン部門などで活躍。洗練されたソニーのブランドイメージの構築に手腕を発揮した。映画や音楽といったエンターテインメント(娯楽)部門を世界的な事業に育てた。

 春の夜長に、大賀典雄名誉会長の記された「SONYの旋律~私の履歴書~」など読んでみると、面白いかと。

 経営陣は替わっても、「ソニースピリット」は脈々と後続に伝わっており、業界の憶測は杞憂に終わることを、SONYファンの一人として、強く願っております。

〔関連リンク〕
   ・顧問制度廃止について
   (2006年2月22日:ソニー株式会社)