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「部品買うのもヘンタイ → タイヘンだよ」の巻 - 秋月電子通商

 エキゾーストの出口に取り付けられた「可変バルブ」を、手元で制御できるようにするユニットを、Porsche 911 Carrers S用(Type 997 Phase 2)とAudi R8 V10 5.2L quattro用に作った訳ですが、

Porsche Sport Exhaust System Control Unit for Type 997 / 987

 数年経ったいまでも、海外のPorsche乗り達から「作ってくれ~!」とのリクエストが多いことから、しばらくぶりに重い腰を上げて、量産することにしました。

 で、ですね。

 使っていた電子部品のうちのいくつかは、すでにディスコンになっていたりして、代替部品の調達のため、秋葉原に行ってきました。

Akihabara Akizuki Denshi Tsusho

 今年6月に、秋月電子通商に2Fができたことは知っていたものの、特に行く当てもなく、これまで様子を見ることもありませんでした。

 んが、しかし。

 今回、たまたま秋葉原店に在庫がない部品を注文し、数日後に届いたということで、1Fのレジに行ってみたところ、「受け取りは2Fでお願いします」とのことで、初めて階上に行くことになりました。

Akihabara Akizuki Denshi Tsusho

 「2Fもあります」って、お、おぉ。0xF9A5

#ここは、君子が入っていいところなのか?

 この猥雑な感じが、秋葉原といえばアキハバラなのですが。0xF9C7

Akihabara Akizuki Denshi Tsusho

 えっと・・・。

 本当に、このビルに「2F店」があるのでしょうかと。0xF9C8

Akihabara Akizuki Denshi Tsusho

 入ったら最後、屈強なお兄さん達に羽交い締めされて、身ぐるみ剥がされるとか。0xF9FC

 そうでなくても、運悪く知り合いに目撃されたら、間違いなく誤解されるではないかと。

#「いつもクールなSOARISTOさん」、存亡の危機。w

Akihabara Akizuki Denshi Tsusho

 恐る恐る、階段を上ってみると・・・、

Akihabara Akizuki Denshi Tsusho

 あった~!0xF9CF

 って、ふつーのことが、なんでこんなに嬉しいのかと。

#それは、ココロのどこかに疚しいところがあったからだと。0xF9CA

 で、ですね。

Akrapovicサウンドコントローラーの製作(2) - Audi R8編」(2020年9月12日)

Exhaust Valve Controller for Audi and Porsche

 このような感じで、プラスチックケースに、ぴったり収まる形状にしています。

 電子部品の取り付けについては、プリント基板を作ってあるので、根気強くハンダ付けすればいいのですが・・・、

 問題は、プラスチックケースの加工です。

Akrapovicサウンドコントローラーの製作(2) - Audi R8編」(2020年9月12日)

Exhaust Valve Controller for Audi and Porsche

 プラスチックケースを、「テプラ技」を使って、切削します。

 これまでは、Proxxonの「フライス盤」を使って、1つ1つ手作業で加工していた訳ですが、これがとんでもなく七面倒くさい工程なのです。

 とても、10個単位で量産する気になりません。

Porsche Sport Exhaust System Control Unit for Type 997 / 987

 と、いうことで。

 せっかく「Snapmaker 2.0」を導入したので、Tiny Phalanxを作った時のアクリル板の端材を使って、治具を作ってみました。

Porsche Sport Exhaust System Control Unit for Type 997 / 987

 いつものとおり、AutodeskのFusion 360を使います。

 TAKACHIのプラスチックケースにぴったり合う治具を作製し、ワークオリジン(センター位置)を合わせてセットすれば、あとは自動的にSnapmaker 2.0が、寸分違わず切削してくれます。

 ちなみに、“治具”は英語で「Jig」なんですけど、これは“Typhoon”や“Tsunami”、“Hentai”みたいに、日本語が英語になった訳ではなく、日本語の方が「Jig」の当て字なんだとか。

#逆に考えると、“治具”という漢字を選んだ明治のヒトは、すごいなぁと。0xF9C5

Porsche Sport Exhaust System Control Unit for Type 997 / 987

 左側は、Proxxonのフライス盤を使って加工した、初期ロット。右側は、Snapmaker 2.0のCNCモジュールを使って加工した、量産ロットです。

 CNCモジュールによる加工の違いは、中央部にある“穴”に見ることができます。この穴は、可変バルブの初期状態(開閉)を切り換えるためのスイッチのものです。

 フライス盤を使っての手作業では、どうしても丸い穴にならざるを得ませんが、CNCモジュールによる自動制御では、四角い穴を開けることができます。

Porsche Sport Exhaust System Control Unit for Type 997 / 987

 圧巻は、こちら。上蓋の裏面です。

 オルタネートスイッチを押した際、上蓋と干渉して戻らなくなることがないよう、四角い穴の周囲に1mmのテーパーを付けてあります。

Porsche Sport Exhaust System Control Unit for Type 997 / 987

 これはさすがに、手作業では難しい加工です。

Porsche Sport Exhaust System Control Unit for Type 997 / 987

 と、いうことで。

 黙々と電子部品をハンダ付けし、

Porsche Sport Exhaust System Control Unit for Type 997 / 987

 疑似的な電磁バルブ(+12V動作)を接続し、動作確認をして、

Porsche Sport Exhaust System Control Unit for Type 997 / 987

 プラスチックケースに収納して完成。

 「P板.com」で作ってもらった基板が20枚なので、これを最終ロットとして打ち止めにします。

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Comments(2)

はじめまして、rennlistで こちらのユニットの購入希望を出したものです。慌ててIDを作成したのでPMが使用できていないようなので、こちらから再度問い合わせさせていただきました。

ドイツ在住で、997.1に乗っています。
後付けの純正スポーツマフラーを取り付けたのは良かったのですが配線がわからず、後付けの2極スイッチで対応していましたが、とても恰好悪く悩んでいたところ、こちらのユニットを見つけ是非1つ購入したいと思っております。

お時間御座います時にメールいただければ幸いです。
それではどうぞ宜しくお願い致します。

posted by  DE996u997 at 00:20:24 2023/11/16 | reply

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