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BMW Archive

 前回のレポートで仮組みを終え、日もとっぷり暮れて、いよいよ「点灯式」を迎えることとなりました。

 ところがっ!

 な、な、な、なんとっ! 『世界最高で最強のランプマシン』(PIAAのキャッチコピーから)に驚愕の事実発覚っ!0xF999

HID Fog Lamp

 今回、「HIDターボジェクター(999CX)」を取り付けようとした訳ですが、工房に「HIDドライビングランプ(610HID)」が転がっていたので、試しに点灯させてみたところ・・・。

 まずは、結果をご覧ください。

HID Fog Lamp

 「999CX」の配光パターンです↑。上方向への光はカットされていますが、基本的には正面の一点にだけ光が集中しています。しかも、思っていたほど明るくないです。0xF997

HID Fog Lamp

 対して、「610HID」の配光パターンです↑。上方向への光がうまくカットされているだけでなく、手前から水平方向にかけて、まんべんなく光が分散しています。しかも、明るいっ!0xF9CF

#撮影は、すべて同一条件で行っています。(露出:F2.8×8、バーナー色温度:6,000K、バラスト出力:45W)

 ってことは?

   「『世界最高で最強のランプマシン』って、何だったんだ~っ!」0xF9A1

 PIAAのイメージ戦略にまんまとしてやられました。(以下、いろいろ書きましたが、問題になりそうなので削除)

 これまで、PIAAの製品をたくさん購入してきましたが、今後は一切購入しないことにします。ひとり不買運動。0xF9CA

 ってことで、気を取り直して、「999CX」に替えて、「610HID」を取り付けることにします。
(状況に応じてアダプティブに変えられることも、重要なことかと)0xF9C7

 以下、「610HID」による点灯実験です。

#海外のE60サイト、「E60 Forums」への投稿用に、英語表記してあります。

HID Fog Lamp

 まず、純正フォグランプのみ点灯させた状態です↑。

HID Fog Lamp

 つぎに、純正フォグランプに加えて、610HIDを、バラストの出力を「35W」(規格上の標準出力)にして点灯します↑。
(すでに、純正フォグランプの光は、HIDの光にかき消されて見えません)

HID Fog Lamp

 さらに、バラストの出力を、安全マージンいっぱいの「65W」にして点灯します↑。
(75Wぐらいまでいけそうですが、壊れるとまずいので、この辺で)

 フロント前方は、すでに地獄のような明るさです。真夜中に、ナイターの試合ができそうです。0xF9CF

 「道路運送車両の保安基準」における「眩惑防止基準」では、前照灯等(前部霧灯含む)の明るさは、「光度は10,000cd(カンデラ)以下であること。」とされているので、片側のHIDランプだけで、優に2倍以上も超えている(2倍以上も違反している?)ことになります。0xF9C7

HID Fog Lamp

 実験中の模様です↑。

 なお、純正フォグランプを、ふつーにHIDに交換すると、「フォグランプ異常」の警告メッセージが出ます。ライトコントロールコンピュータは、イグニッションスイッチをONにした際に、各バルブに微弱な電流を流し、電流が検出できなかった場合には、球切れとして警告を出します。

 通常は、「ワーニングキャンセラー」などという、回路としては大したことしてないにも関わらず、ぼったくり価格のオプションパーツをわざわざ付けて、球切れ警告を回避する必要がありますが、工房では、「とある配線方法」を用いることにより、球切れ警告を本来の機能どおり動作させています。
(その方法は、企業秘密ということで)0xF9CD

 また、出力可変型のバラストをあえて採用したのは、例えば、それほど光量を必要としない市街地では、出力を25W程度に絞って、「デイランプ」的な意味合いで点灯させ、街灯等のない漆黒の山間部では、出力を標準より上げて、「ドライビングランプ」的な意味合いでHIDの光を活用するためです。

#走る「光害」車両。0xF99F0xF8BF0xF9AD
(公道での点灯は規定違反となるため、できません)

 今日は、関東地方は、とてもよい0xF89Fでした。こんな天気の良い日に0xF9BDしないなんて、もったいない、もったいない。

 えっ?0xF9C7

 ってことで、マイ・ガレージにこもって、久しぶりにDIYしてみました。

   (あ~ら、あそこん家のお兄ちゃん、またクルマ改造してるわよ。ほんとに好きねぇ)

という、通り掛かるおばちゃん達の冷ややかな視線を、背中一身に浴びながら・・・。0xF9C8

   (いや、あの、「改造」じゃなくて、「メンテナンス」とか「チューンナップ」とか言っていただけますか?)

と、心が叫んでいます。0xF9D3

 で、何をしたかというと、まず「ヘッドランプ」を取り外しました。

 前車ARISTOの場合は、フロントバンパーを取り外さないとヘッドランプユニットにアクセスできませんでしたが、BMWの場合は、取り外すことなくアクセスできます。

 傷を付けずにうまく取り外すためには、いくつかポイントがあるのですが、めんどくさいので省略。(たまには悩んでください)

#下手なショップでは、なんも考えずに外すと思いますけど。0xF9CA

HID Fog Lamp

 で^2、何をしたいかというと、「フォグランプ」をHID化します。

 しかし、ただ単にHID化しただけではつまらないので、純正フォグランプユニットを取り外し、クラス最高の配光効率を誇る「プロジェクターフォグランプ」に交換します。

 さらに、HIDバラストも、出力を限界近くまで高めた「ハイワッテージバラスト」を装着することにします。

 そうです、過去にここでご紹介した、光モノ「禁断の領域」、世界最高・最強の組み合わせです。0xF9F8

 ってことで、つづいて「フォグランプ」を取り外します。

HID Fog Lamp

 純正の状態です↑。

HID Fog Lamp

 フォグランプユニットを取り外します↑。ユニットは、2つのビスで留まっています。

HID Fog Lamp

 フォグランプの周りのカバーを取り外します↑。カバーは、1ヵ所の嵌合と、2ヵ所のツメで填っています↑。

HID Fog Lamp

 左側が「純正フォグランプ」、右側が「プロジェクターフォグランプ」です↑。大きさ(胴回り)は、ほぼ同じようです。
(純正フォグランプには、「Made in Austria」の刻印がありました)

 しかし、この純正フォグランプですが、レンズ部はガラスで出来ているのかと思っていたのですが、プラスチック製でした。もちろん、耐熱樹脂だとは思いますが、このままハイワッテージバラストを装着すると、長期間の後には、熱で変形してしまうかも知れません。

 ってことで、やはり「プロジェクターフォグランプ」を使って正解な訳です。
(プロジェクターフォグランプの集光レンズは、もちろんガラス製です)

HID Fog Lamp

 フロントバンパーの裏側です↑。リインホースメントが、横に走っています。(さらに、530iより上のモデルでは、「ヘッドランプウォッシャー」が付いているので、複雑な配線・配管となっています)

 E60は、軽量化のために随所にアルミ合金が用いられていますが、このリインホースメントもそうでした。(さすがBMWさん、徹底してます)

 フォグランプを、ブレなく、がっちり固定するためには、このリインホースメントにブラケットを固定すれば良い訳ですが、異なる組成の金属同士を接触させると、必ずそこから錆が発生します。

 ってことで、ここはちょっと工夫のしどころです。

#下手なショップでは、そんなことまで考えない(知らない)で、単純にボルトで固定すると思いますけど。0xF9CA

HID Fog Lamp

 仮組みしてみたところです↑。まるで図ったかのように、ピッタリのサイズ。ほとんど純正と見まがうばかりの一体感。0xF9CB

 しかし、これが、世界最高の配光と最強の光量を誇る、プロジェクターフォグランプなのです。(BMW史上、初?)

 早く「点灯式」したいな~と。0xF9CF

#走る「光害」車両。0xF99F0xF8BF0xF9AD
(公道での点灯は規定違反となるため、できません)

2006/01/02

 皆さま、新年0xF89F0xF9E5、あけおめ、ことよろ、でございます。0xF995

 「一年の計は元旦にあり」。昨日今日と、今年一年について、いろいろと考えておりました。0xF9C5

#現在、このような本を読んでおりまして、ちょっとかぶれてます。

 つぎつぎに、とは言わないまでも、今年もまた新たな作品に取り組む予定ですので、引き続きどうぞよろしくお願いいたしますです。0xF9C6

 さて、たくさんいただきました年賀状の中に、このようなハガキが入っておりました。BMWの新しいショールームのご案内です。

bmw_ad2006.jpg

 ここでいう「平凡な高級車」って、どのことを指すのでしょうねぇ。0xF9D1

 まさか、自分たちのことを“平凡”だとは言わないでしょうから、やはり、昨年来の一大広告で自らを“高級”だと宣っている、某「国産ブランド」のことを指しているのでしょうか。

#ちなみに、こんな本があります。

 あるいは、わざと自分たちのことを“平凡”だと言って、躍起になって成り上がろうとしているヒトたちを、一歩引いたところで冷めた目で見ているようにもみえます。

 う~ん、なかなかにアグレッシブなキャッチですねぇ。さすがは外資系、とても日系企業ではここまで言えません。0xF9F8

#BMWの挑戦的(挑発的)な広告戦略については、この本に詳しく述べられています。

 アグレッシブついでに、海外での広告を。

mercedes_bring.jpg

    A MERCEDES CAN ALSO BRING DRIVING PLEASURE

 直訳すると、

    「メルセデスもまた、“駆けぬける歓び”をもたらすことができる」
となります。

 ベンツのトランスポンダー、運んでいるのもベンツ、ではなく5シリーズ(E39)。日本で言えば、トヨタ車を日産ディーゼルのトラックで運んでいるようなものでしょうか。

 う~ん、いいですねぇ、このシニカルというか、アイロニーな具合が。自らの広告にスリーポインテッドスターを入れてグッと持ち上げておきながら、ドカンと突き落とす、みたいな。0xF9C7

 直接的な比較広告ではなく、上手くひねってあるところに、大人のエスプリを感じます。個人的に広告大賞をあげちゃいたいくらいです。0xF9F8

#今年も辛口0xF9F0で行こう、うん!

2005/12/18

 "聴覚的に分からないなら視覚的に"ということで、スペクトル分析をしてみました。

〔エンジン音1のスペクトル分布〕

Analyze Air Intake Sound

〔エンジン音2のスペクトル分布〕

Analyze Air Intake Sound

 さて、1と2の違いは?

2005/12/18

 で、何がしたかったかというと、これです。

〔エンジン音1〕


(右クリックでメニュー)

〔エンジン音2〕


(右クリックでメニュー)

 皆さん、1と2の違いが分かりますでしょうか?